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Small talk ~紡ぐ~

3.日常的な多世代との交流が10年後、20年後のモデルに

2021年8月20日

3.日常的な多世代との交流が10年後、20年後のモデルに

―――そうした世代間の交流を促進するための繋ぎ役として以外に、何かセンター内での保育施設の果たす役割はありますか?

 

津留 

スポーツ施設に保育施設が併設されるという、全国でも例の少ない試みなので、そこで育った子どもたちが、10年後、20年後にどんな成長を遂げたかという実例を作っていくことは、これから各地でフットボールセンターの計画を立てる際にも役立つと思いますし、この手法が全国にも広がっていけばと思います。

さらに、ここで育った子どもたちに郷土愛が育まれ、将来、「地域に貢献したい」「熊本で暮らしたい」と思ってくれれば、今回のフットボールセンターのコンセプトは成功と言えると思います。

 

―――施設内にはコワーキングスペースも設けられる予定ですが、保育施設に子どもを預けて、お母さんはコワーキングスペースで仕事をするという利用も考えられます。親にとっても、子どもにとっても、お互いに近い場所に居られるというのは、いい環境ですよね。

 

松下 

そうした形は、センターの理想的な姿の一つだと思います。
他にもカフェやコインランドリーなども併設することで、保育施設+仕事+αと多角的に使ってもらえる施設にできると考えています。
また、施設内には施設の管理者やシェアオフィスの利用者、カフェのスタッフなど、常時2030人の大人の目があり、ある意味、子どもたちの見守り役にもなります。
そうした環境が、子どもを預ける保護者にとっては一つの安心感に繋がるのではないでしょうか。

 

津留 

保護者の立場からすると、そうした安心感がとても重要な要素ですね。
一方で、子どもの側から考えると、例えば35歳ぐらいの年齢の時に、自分の父親や母親がコワーキングスペースやシェアオフィスで働いている姿を見られるのは、とてもいいことだと思いますし、お預かりする我々としても、もしそういう機会があれば、子どもたちにしっかりと親の働く姿を見せてあげたいですね。

 

―――では、保育施設を含めた、センターの目指す将来像について教えてください。

松下 

まずは、今計画にあるグラウンドや保育施設、シェアオフィスなどの事業をしっかりと軌道に乗せることが大前提だと思っています。ただ、センターが立地する土地は54.000㎡と広大です。
しかも、自然や田畑に囲まれているにも関わらず、高速のインターや市街地にも近いという恵まれた環境が得難いものです。

この環境を活かし、サッカーだけにとどまらず、他のスポーツやアート、農業などの分野も体験できるような事業や施設にしていきたいと考えています。
もちろん、サッカーを中心にしながらも、10年後、20年後に、「ここに来ればさまざまな体験ができる」と言ってもらえる施設になっていたいですね。

 

 

津留 

ここ23年、社会全体で「SDGs」、つまり、持続可能な社会活動や個人の自立的な行動が大切だという風潮になっています。
フットボールセンター併設の保育施設で育つ子どもたちには、それぞれの個性を伸ばしていけるような関わり方、保育の在り方を模索していきたいと考えています。

しかし、それは決して個人だけを尊重するということではなく、「社会の中で活かされる個=個として社会に貢献していく」という意欲も同時に育成していく必要があります。
この園を発信地として、熊本で育つ子どもたちが持続的に良い環境で良い教育を受け、個人の大切さと社会性・協調性に目を向けながら生きていくという循環を作っていくことが目標です。

 

 


―――施設としては「収益を上げる」ということが大前提ではあると思いますが、それ以上に、「地域交流や多世代交流の核となる」「サッカーを通じてまちづくりに貢献する」など、ある意味で「答え(正解)のない」課題に挑むというのは、センターにとっても保育施設にとっても困難なチャレンジであると同時にやりがいもありますね。

 

松下 

まだどこにもないものだからこそチャレンジする意義がありますし、それを成功させることが、引いては熊本への貢献であり、熊本を盛り上げることに繋がるのではと思っています。

 

 

津留 

私はサッカーも好きですが、それ以上に熊本が大好きです。
高校、大学と東京で過ごしましたが、それでも将来自分が暮らす場所は、熊本以外にイメージできませんでした。
保育施設、そしてセンターに集まる子どもたちには、もちろんサッカーも好きになってほしいですが、それにも増して、「熊本」という場所を好きになってもらいたいですね。
人生の中で離れることがあっても、やっぱり熊本のことが大好きで、戻って来たくなる。
そういう環境を、このセンターを通じて作っていければ、これほど夢のある話はないと思います。

だからこそ、この事業やセンターに関わる人は、誰もが「熊本を好き」であってほしいですね。

 

 

「熊本フットボールセンター応援ファンド」は以下よりご確認いただけます。

【熊本フットボールセンター応援ファンドA号】

【熊本フットボールセンター応援ファンドB号】

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