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~紡ぐ~

特別インタビュー「西条市SIB 丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発プロジェクト」

特別インタビュー「西条市SIB 丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発プロジェクト」


プロジェクトアセット「西条市SIB 丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発プロジェクト」

取材先:養蜂家 越智道雅さん

 

道前平野(どうぜんへいや)の中央よりやや南西に位置し、山麓のゆるやかな傾斜地で農業地帯として知られる愛媛県西条市丹原町中川地区。
この地で養蜂業を営む、越智道雅さん。

2019年度の「西条市SIB 丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発プロジェクト」では、西条市の地域資源を活用し、越智さんのはちみつを使用した果物ジャムを、西条市今在家でカフェを営まれている「くらしとごはんリクル」の櫻井さんご夫妻が開発されます。

今回は、西条市のプロジェクト担当者安永さんと「くらしとごはんリクル」の櫻井さんが、越智さんの養蜂場でお話を伺ってこられましたのでご紹介します。

 

 

「みっちゃんのはちみつ」生産者 越智さんのお話

 

養蜂家の3代目 

祖父の代から養蜂を始めて、自分で3代目。父の後を継いで20年前ほどになるね。後を継ぐ前も、別の仕事をしながら家業として手伝いはしよったんよ。小さい頃も。養蜂のことはだいたい父から教わったね。

あと、今は養蜂の研究会や組合という横のつながりがあるけん、そこからの情報ももらえるよ。
(越智さんは四国養蜂研究会会長、東予養蜂組合長を務められています。)

越智さんとリクル櫻井さん

左:「くらしとごはんリクル」櫻井さん、右:養蜂家 越智さん

 

「みっちゃんのはちみつ」はあっさり、優しい甘み

このあたりで採れるはちみつは、あっさりしとって色が薄めやね。色は、季節によっても変わってくるんやけどね。花も変わるけんね。
お客さんからは、うちのはちみつは、喉を刺すような強い甘さじゃなく、優しい甘さだと言われるよ。
国産のはちみつは少ないけど、一般的には、北の方に行くほどあっさり、南のほうはしっかり濃いと言われとるね。

櫻井さん談:「みっちゃんのはちみつ」は他に比べてクリアな味だと感じます。一切えぐみがなく、とっても美味しいです!

 

養蜂の手法

重い巣箱を山から移動させてくる。
蜂は、外で花から蜜を持ち帰って、巣箱の中で羽で仰いではちみつを熟成させる。
そうして良い頃合いになったら、巣箱から巣枠を取り出し、ナイフで切り取って、遠心分離機にかける。

4~6月の3カ月ほどが養蜂のシーズンで、朝晩の決まった時間の作業や、蜂が巣箱の中で作ったはちみつを絞っていく作業があってね。これは蜂が作るペースに合わせて、どんどんやらないかんのんよ。

一日の作業で、一斗缶8~9箱ほどのはちみつになるね。シーズン全体では、4トンほどのはちみつになる。
採っておいたはちみつは、シーズン外には少しずつ瓶詰めして、出荷しよるんよ。

 

最も気を遣う蜂の健康管理

蜂のウイルス(伝染病)対策が大変かな。
予防のための薬はあるけど、国産のものがなく、ヨーロッパで製造される薬を取り寄せよるんよ。日本養蜂協会を通じて買いよるんよ。高価なものよ。

そこまで気を遣うんはね、一旦伝染病にかかってしまうと、今まで大切に飼いよった蜂を、すべて処分せないかん。
そういう厳しい状況だから、ウイルス対策にはとても気を遣うね。

 

国産はちみつの価値

ここ十数年ほどで、国産のはちみつが見直されてきたね。
日本で流通しとるのは、ほとんどが外国産で中国産のものが多いけど、国産はちみつは十数年前に比べたら、だいぶ販売価格も上がった。
安全性や味のことがあるんだろうね。

なかなか、このあたりでも養蜂を業(仕事)としてやる人は少ないけど、価格が上がると、業として出来るようになる。
どこも後継ぎがおらんけん、担い手不足だろうけど、価値が見直されるのは、良いことだと思うね。

はちみつの国内流通量のうち、国産はちみつは約6%と大変希少なものです。一方、約94%は海外からの輸入であり、さらにその70%が中国産です。 
(平成29年10月農林水産省生産局畜産部「養蜂をめぐる情勢」より)

 

櫻井さんとの出会い、交流

櫻井さん談:
初めは、越智さんのはちみつを産直市で購入してました。
とても美味しくてクリアな味わいで、このはちみつのファンになりました。
そんな中で、市の職員の方が仲介してくれて、直接やり取りするようになりました。

ご近所(ご自宅が同じ小学校区)ということもあって、それからは月に1回くらいのペースで、カフェで使うはちみつを買いに、直接越智さんのところへ伺ってますね。
地域価格にもしていただいていて…いつもありがとうございます。

越智さん談:
櫻井さんは、うちのお得意さん!ありがとう。

 

越智さんと櫻井さんがお住まいの丹原町中川校区には、「桜遊会(おうゆうかい)」という青年団があります。
この会は、今から30年ほど前に、越智さんが地域の有志とともに設立しました。
設立当時、クリスマスの時に大きなツリーを飾り、中川校区に大変な盛り上がりを見せたそうです。

今もこの会は次世代へと引き継がれ、地域の夏祭り、清掃活動などをしています。
そして最近、櫻井さんも加入されました。
この日は、越智さんから櫻井さんに、「桜遊会の会員ジャンパーを譲ったげよう!」と声掛けされていました!

元々この地域にいらっしゃった越智さん、都会からこの地に移住して来られた櫻井さん。
世代を超えて、交流が広がっています。

 

いじらしく働く蜂たち

蜂を見よると、可愛いというか、はちみつを作るためにずっとせわしなく動き回って、いじらしいなと思うね。
僕らが夜寝よる時にも、蜂は羽をずっと動かして仰いで、箱の中にあるはちみつは熟成されて、それでどんどん甘くなるんよ。
外に出て蜜を取ってくる働き蜂の寿命はおよそ30日、巣の中で子育てをする蜂の寿命もおよそ50日。
蜂にはそれぞれ役割分担があって、面白いよ。

 

はちみつ入りジャムへの期待

ところで今回は、はちみつ使って、ジャムに入れるんやね。
うちでもね、自分とこで食べる用に、たまにはちみつとイチゴでジャムにすることもあるんよ。砂糖じゃなくってはちみつのジャム、これは本当に美味しいんよね。知り合いに分けてあげたら、みんな「商品にして売ったら」って言うてくれるくらい。
櫻井さんのところでジャムになるのも楽しみやね。美味しいと思うよ!

うちのはちみつは、もうこれ以上広く外向けに手を広げていこうとは思ってないんよ。
一人の体制で出来るのは今が精一杯。
これからも同じように続けて、出来ることをやっていくよ。

 

お一人で養蜂を営むのは大変なことですが、こともなげに淡々とお話ししてくれた越智さん。
養蜂のシーズンでお忙しい中、せっかく来てくれたからと仰ってくださり、惜しげもなく作業や蜂の様子を隅々まで見せてくれたり、丁寧に質問に答えてくれたりと、とても温かな越智さんの人柄がひしひしと伝わってきました。

国内流通量が約6%と本当に希少な国産のはちみつ。「そんな養蜂家の方がこの西条にいらっしゃることの貴重さ、尊さを感じ、誇りに思います」と櫻井さんは仰っていました。

越智養蜂場さんの「みっちゃんのはちみつ」は、西条市内では周ちゃん広場や観光交流センター等で販売されているほか、西条市ふるさと納税の返礼品として、また東京のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬菜館」でも販売しています。
くらしとごはんリクルが新開発するジャムにご期待いただくとともに、ぜひ、この希少で美味しいはちみつそのものも、お手に取ってみてくださいね。

 

西条市の安永さん、「くらしとごはんリクル」の櫻井さん、そして、「みっちゃんのはちみつ」養蜂家の越智さん、ありがとうございました。

プロジェクトの詳細は以下の募集ページに掲載しています。ぜひご覧ください。

【「西条市SIB 丹原産はちみつ入り季節の果物ジャム開発プロジェクト」プロジェクト概要】

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