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~紡ぐ~

3. 下北山村と小又川水力発電所のこれから

2019年5月7日

3. 下北山村と小又川水力発電所のこれから

森岡:今回の発電所をきっかけに水力だけじゃなくて、例えば木質バイオマスの熱利用ですね。そういうことも実現可能かどうかはまだわからないですけども、コープエナジーならさんと一緒に検討していければと思っています。

下北山村役場森岡さん下北山村は見ていただいたらわかるように山ばっかりなんですよ。95パーセントぐらいあるのかな山林は。
ところが、ご存知のようにもう林業は長いこと不況ということで、元々は林業の村なのですが、山はあっても林業に携わる人がいないために林業は非常に廃れてしまっている。それをなんとかしたいということで現在村が取り組んでいるのが、自伐型林業という林業形態です。従来の形態と違って、簡単に言ったら小規模で環境保全型の林業っていう風なイメージですけれども、大きな儲けはできない。ただ、環境を破壊せずに、小規模でちょっとずつ収益を上げていくようなイメージなんですけどもね。

ある一定の面積を全部切るのではなくて、その一定の面積の中である程度の量を伐って出荷してお金にして、また十年後二十年後には、そこでいくらか伐って出荷していく、そういう風な林業形態で、指導者のもとで、地域おこし協力隊の方たちが携わってくれています。

伊東:今仰ったエネルギーの取り組みももちろんなのですが、ならコープグループとしては、ならコープでんきとして新電力でご家庭に電気を売っています。いま電気を買っていただいている方の世代的なことで言うと、4割ぐらいが60歳以上なんですよ。
独り暮らしであったり、高齢者ご夫婦には今の既存の医療や福祉というシステムだけでは拾いきれない色々なご不便がある。週に一回配達をしているわけですし、生協で展開している夕食宅配などのサービスではもっと頻繁に利用者の方と顔を合わせる機会がある立場として、そうしたご不便に対してもっとお役に立つことがあるのではないかと。生協として取り組んできたことと、そうでないことも含めて村でそういった買い物支援や見守り活動との連携が図れたらいいかなと思っています。

株式会社コープエナジーなら 伊東真吾さんいま他の村では村が設立した一般社団法人に、ならコープが配達の委託をしている事例もあります。拠点に全部商品を持って行って、そこから先は配達をされながらいろんな見守りの方がついていろいろ話を聞いたりですとか。そういうラストワンマイルを村の中で全部担っていただこうと。そういったことを村とならコープが一緒に考え検討をしたり運営するために、この発電所の売電益も寄与できればと、ならコープでは考えています。

森岡:今まさに言われたように、村の今後の課題として、高齢者の方の生活支援があります。具体的にはまず、買い物支援ですね。これが絶対必要になってくると考えています。地元に元々あったお店がどんどんなくなっていって、今はもうお店がない地域がかなり出てきています。そこにお住まいの方々、特に高齢者で車が運転できないとかで移動手段がない方、そういう人たちの買い物支援をコープさんと一緒に考えていければと思います。

村には「特定非営利活動法人サポートきなり」という、村民の生活支援を目的に立ち上げられたNPOがあり、公共交通機関がなくなったので、その移動手段の確保ということで、タクシー型とバス型で国の制度に則って、簡単に言えば通常のタクシー料金が半額ぐらいになるような業務をしています。
例えば、奈良県内では大淀町や、逆に南の方では、三重県の熊野市あるいは、和歌山県の新宮市です。いずれも拠点病院やスーパーなどへの交通手段の確保のための事業をまず一番大きな事業として行っています。

その他に、毎週土曜日に地域の物産農産物を中心とした物産をスポーツ公園の入り口で販売する土曜朝市も行っています。それが買い物に来られる方にも生産者の方にも非常に好評です。

土曜朝一の様子


今までは畑があってそこで作るけれども、自分で消費するのはごく僅かですよね。あと、残った分は村外へ出ている身内に送ったり、あるいは近所におすそ分けしたりするぐらいで販売がほとんどありませんでした。
これが朝市のおかげで、もちろん大きな儲けにはなりませんけれども、売れていくので、耕作意欲がどんどん高まっているのですよ。

伊東:地域おこし協力隊の方が発案されたのですよね。

森岡:そうです。今はサポートきなりの方で従事してくれて、その業務をやってくれています。
こうした仕事を作っていけるところから、エネルギー、福祉関連含めて、ならコープさんのグループのネットワークと資源を使って連携することで、サポートきなりの買い物支援のための受け皿的な組織として、うまいこと組み合わせできたらいいなと思っています。

 

プロジェクトを通じて伝えたい思い

森岡:今回、小又川発電所の更新プロジェクトをきっかけとして、ならコープさんと包括連携協定を締結しています。今までの話でもありましたように、住民の生活支援、いろいろな分野の生活支援にならコープさんの持っているノウハウをお借りしながらつなげていければ一番ありがたいと思っています。

人口が減っていく、高齢化が進んでいくというのは、一つの自治体でどうのこうので止められるような問題じゃないと思います。そういう中でもなんとか村民の生活を守って維持していくためには、やはり私たちの力だけでは難しいです。民間の方、外部の力もお借りしながら、そのパートナーとしていろいろとコープさんにご協力いただければありがたい。
それを通じて、外部の方に関係人口を拡大して、下北山村のファンとは言いませんけれども、関心を持っていただける方がたくさん出て来ていただければ非常にありがたいなと思います。

伊東:今回のような形で一緒に事業をさせていただけることをありがたく感じています。逆に小さい村であるがゆえに非常に多くのご負担をお掛けしているなぁというのがあって、早く安心してゆっくり寝ていただけるように工事をがんばりたいと思っています。
そのためにも、多くの方に応援をしていただいてこのプロジェクトに出資いただければと思っています。ぜひよろしくお願いします。

お二人で握手

 

プロジェクトの詳細は以下の募集ページに掲載しています。ぜひご覧ください。

【下北山村 小又川水力発電所更新プロジェクト プロジェクト概要】

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