2019年4月17日
3. 思い描く未来
− 今回おかやまケンコー大作戦がPS瀬戸内の仕事として第一弾にあると思いますが、これから目指す活動の領域、SIBにおける展開とはどのようなものがありますか。一部教えていただきたいです。
石原:事業を出資の形で支援する「つなぎ」の役割ができたらいいなと思っています。
農業とか林業、漁業の後継者がいない、一次産業系の業者がいないっていう話があります。今もまさしく相談を受けているのが、果樹園をしていたけど年を取ってやめてしまって、誰か後継者になる人がいないかというような相談です。そういう事業に対して出資者を募って応援して、頑張ってもらうことに関わりたいと考えています。
石原:最近SDGsの話をする中で、資源調達の問題を考える機会が多くあります。
域内で成り立つようにする。普段の生活で食だけでなく、服も地元のデニムのメーカーさんのジャケットを買うようにするとか、そういうことをもうちょっとうまくしたいと考えています。それもやっぱり個々だけじゃなく、みんなでそういった調達の状況を変えましょうということをSIBや社会的投資でできるのではないかなと思っています。
例えば、医療や福祉の分野で必要な食とか服とかありますよね。病院や施設で食べる食事や着る服を全部、地産地消で賄うとか。そうしたことにみんながお金や知恵、資源を出し合ってチャレンジするのも素敵なんじゃないかなと思います。
石原:そうして、病院に入院された高齢者の方たちが食べるものが全部地元のものに変わったらいいですよね。地元の米や野菜が病院に入っても食べられる。そこの流通を変えて、みんなで投資してやればなんとかなるのではないかと。
そういうことが岡山、瀬戸内でもできたりするのではないかなと思っています。
− 本当に具体的にそういう調達のところをやれるのではないかとか、地産地消の話もそうですし、具体的にアイディアを出しつつモデルを作って、しかも出資も募っていくという形ですね。
SDGsで言えばいろんな会社さんが何していいかわからなくて、とりあえず今情報を集められていますが、PS瀬戸内はそこで旗振りながらこれやれるよねっていう事業を作っている感じですよね。
石原:そういうことができればいいなと思っています。
− 特にSDGsがブームになりすぎて、でもほとんど何していいかわからない状態で、調達まで目がいっているのかわからないですよね。
石原:だからこそ、調達の話とかは結構やれるところがあるんじゃないかなと思うのですよ。
今後は、共助的に新たな枠組みを作りながらSDGsの17目標に関わることにチャレンジしていきたいと思っています。
もちろん、まずは今のおかやまケンコー大作戦がそうしたモデルになるようにちゃんとしていって、いずれはもう少し違うジャンルのものにも挑戦していきたいです。
そして、それらが積み重なって、企業連携や事業所連携とか、NPO、企業も含めて連携をする時にご相談いただけるようになって、ある種、方法を使い分けもしながらうまくやっていけるようになるといいなと考えています。
プロジェクトの詳細は以下の募集ページに掲載しています。ぜひご覧ください。