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Small talk ~紡ぐ~

2. プロジェクトの今

2019年4月13日

2. プロジェクトの今

今回のSIBの話でいくと、おかやまケンコー大作戦のプレスリリースも盛大にして、石原さんも表にバンバン出ていましたけれど、反応はどうですか。
出資の募集もスタートしましたけれど、住民の方々、企業の方々の出資者の反応と健康ポイント事業に参加したいっていう人の反応ってどうでしょうか。

おかやまケンコー大作戦_記者発表の様子

「おかやまケンコー大作戦」記者発表の様子


石原
:参加したいとか、自分も事業に関わってポイント付与とかでご一緒したいみたいな話をすごくいただいています。
元々の仕組みに関しても、さっきの同友会の仲間とかは面白いビジネスモデルだと思うと言ってくれている人もいるので、そういう意味では、少しずつ広がっていっているのかなと思います。
きっかけは単純にちょっと得そうだからとかで良いと思います。あんまり社会事業に関係ない人にも、徐々にそういうので広がって、知っている方が増えていけば一番良いなと思っています。

 

今回成果指標も4段階に分けて、事業も約4年ということなので、一般的な委託事業からすれば少し期間も長いと思います。1年目の成果指標も15,000人のプログラム参加者を集めるというのはだいぶ高い指標だと思いますが、事業がスタートしてみていかがですか。

石原:今は順調に増えていっています。今回たくさんの会社さんが一緒にプロジェクトに入ってくださっていて、「オール岡山」でやるものだからという風に言ってくださっているので、みんなの力の総計です。
先日もフィットネスの会社さんにお話をしに行って、「やっぱり広げないといけないからどんどん説明していくよ」という風に言ってくださいました。

企業同士が業界の枠を超えて、「一緒に何かやったことがなかったけど、あの企業とこんなことやってみよう」とか、みなさん同士が考え始めているということがすごい可能性だと思います。その効果によって参加する人も増えるし、事業としても、より大きな力になることが期待できます。

おかやまケンコー大作戦のサービス提供事業者

おかやまケンコー大作戦のサービス提供事業者(一部)

 
企業さんに行政事業に協力いただいているというような形が多い中で、これは全然違う反応ですよね。
やっぱりやらなければいけないし、自分たちの職員に対しても必要なことなんだという、それらを巻き込めているのは石原さんたちの大きな力のおかげだと思います。

石原:いえいえ。多くの方々の尽力のお陰だと思います。ただ、嬉しかったのは、それまでにもなんとなくNPOセンターとか、石原を見たことがあると言ってくださる人もおられたりして、そのことが割と自然につながっているような気もしていて、そういう意味ではありがたいし良いことだなと思います。


そうですよね。これなかなかできないことですよね。今岡山は自然にやっているけど、じゃあ京都、大阪でこれをやるって言ったら同じことができたかというと難しい(笑)。まさにPS瀬戸内が目指している「つなげていく」っていうところができていますよね。

石原:そういう形のSIBを、なるべくスタンダードなSIBだっていう風にしたいなと思います。広がりやつながりができにくかったり、やり方に新しさがないようなSIBもありますよね。

PS瀬戸内石原さん


石原
:これは出資ではなくて協働事業で行われているのをご支援させていただいているのですが、シングルマザーのみなさん、特に夜の仕事とかをしているような人たちの次のキャリアとして、エステとか美容系のサロンとかやっているような人たちが就労支援に取り組もうとされています。
「自分は技術で身を立ててきた。技術を教えるような機会を提供して自立できる人たちを増やしていきたい。」と言われていて。それを聞いた時に、女性の自立とか活躍とかを考えた上で、いろんな可能性も提示しながら就労訓練してもらって、働きに出て自立していく。それによってその人たちがコミュニティ化していくような就労支援を、SIBでもっとできないかなとふと思ったのです。

出資をして次のところでトレーニングして就職してくれれば、ちゃんと出資しているものも成果として払われるってなればプラスになる、そういうモデルができたらいいなと思っているのです。


いやぁ本当にSIBは広まってきたけれど、お金を集めていく民間資金のところは、銀行が出せば良いとか大きいところ一社で出せばいいとなっているところもあります。
岡山のやり方のように、企業さんも応援できて、個人でも参加できる枠組みがあって、このおかやまケンコー大作戦は押さえているなという感じはありますよね。

石原:企業も、参加者も、行政も、三者ともよいプロジェクト、東近江で言う三方よしになるプロジェクトにしていければと思います。
今後もプロジェクトを考える際には、事業者さん側としてもやることに価値があって、行政側にも価値があって、できればそれに参加されたシングルマザーの人とかそういった人たちもプラスになるという風なものが形成できたらいいなと思っています。

 

「3. 思い描く未来」

 

プロジェクトの詳細は以下の募集ページに掲載しています。ぜひご覧ください。

【岡山市SIB おかやまケンコー大作戦プロジェクト プロジェクト概要】

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